2012年5月5日土曜日

高血圧・狭心症・動脈硬化と歯科治療


最近はよく血をサラサラにする薬を飲んでいる人があります。
体の中のどこかの血管がつまりかけている、あるいはそれを予防したい時に使われます。
またできたばかりの血栓を溶解するために使われることもあります。

具体的にいうと、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞の再発予防や、足など末梢の動脈狭窄や、 反復性あるいは慢性の心房細動、肺梗塞、静脈血栓などです。
血液の固まる(凝固する)のを抑制するお薬がこれに用いられるので、 この治療のことを抗凝固療法といいます。


息の咳、脱力感、息切れ

お薬には2系統あって、一つは血小板の働きを抑えるお薬です。
代表的な名前に、アスピリン、パナルジン、プラビックス、プレタールなどがあります。
コレステロールを下げる薬や血管拡張薬の一部にも血小板の働きを抑える薬があります。

もう一つは血液を凝固させる蛋白質を減らすお薬です。
代表的なものにワルファリンがあります。

ジェネリック製品で内容が同じで名前だけが違うお薬もたくさんありますので、自分が抗凝固療法を受けていないか、 よく内科主治医に尋ねて下さい。


かゆみや口渇

抗凝固療法中の患者さんは、お薬のせいで血が止まりにくくなっているわけで、 出血を伴う外科的治療の場合は注意しないといけません。

お薬をしばらく(多くの場合1週間)休めばいいのですが、 内科の病状によっては休薬するとその間や直後に血栓の病気が悪化してしまうことが時々あります。


ボックスのうつ病の光

歯科治療の場合は出血をしても圧迫で止血をしやすい場合がほとんどですので、 血栓の病気の危険度との兼ね合いで休薬しないで歯科処置をすることもあります。
個々の患者さんについて内科主治医と打ち合わせが必要です。



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